1998年第6期(11〜12月)作品
今期のテーマは『雪』『クリスマス』『魔法』の3つです

藻枝笹峰さんの作品

TOMJINさんの作品

あらだいさんの作品

パワーマンさんの作品

唐須一二三さんの作品

えびすさんの作品

TOMOちゃんの作品

DIN−GIRさんの作品

るりゅーさん・けいんさん・沙恵希さん・刑部樹雷守慶樹さんは未提出でした(^^; (しくしく)

藻枝笹峰さんの作品

投稿作品のテーマ:雪
タイトル:雪の白 雪の心

 岡山に本格的な冬がやってきた。岡山市にこの冬最初の降雪が見られたのだ。朝の天気予報では中国地方全域に雪だるまのマークが並んでいた。
 ともすれば豪雪となる日本海側の各県と違い、瀬戸内海に面した岡山県では、雪も積もるほど降ることは滅多になく、冬は過ごしやすい。ただし、これは岡山市を中心とした平野部での話であり、山間になると状況は自ずから異なる。
 まさに「山奥」という呼び方が相応しい場所にある柾木神社。そこから石段を降りてすぐのところに建てられた、というか半ば強制的に移動させられた、柾木家も例年厳しい冬を迎えることになる。
「りょうちゃん、雪ってきれいだねえ...」
 縁側にちょこんと腰掛けて空を眺めているのは柾木砂沙美。大所帯の柾木家全員の「妹」であり、また家事全般を引き受ける「お母さん」でもあるという役どころを見事にこなしている女の子である。
 その砂沙美も今はうっとりと雪を眺める一人の少女になっていた。
 昼前から降り出した雪は、午後のこの時間になってようやく木々や大地を白く染め始めていた。だが、砂沙美の双の瞳は、空から舞い降りる雪だけを飽かずに追い続けている。砂沙美の膝の上に抱かれている魎皇鬼は、最初こそ砂沙美と一緒に雪を見ていたが、今は丸くなって小さな寝息をたてていた。
 ほとんど風のない中、雪は音もたてずに頼りなくふわふわと降り続ける。近くの雪は、手を伸ばせば一粒一粒を捕まえられそうなほどだが、遠くのものは景色を白く霞ませるフィルターのようであり、それが雪だという実感はまったくと言っていいほど湧かない。それでもそのどちらもが雪であり、冬の訪れを告げる美しい風物であった。
「きれいだね...」
 もう一度同じことをつぶやいて、砂沙美は無意識の動きで魎皇鬼の背中を撫でてやった。気持ちよさそうに身じろぎした魎皇鬼だが、目は覚まそうとせず、丸くなったままである。砂沙美はそれでも構わないようで、相変わらず空を眺めたまま、手だけはゆっくりと魎皇鬼のやわらかい毛並みをさすり続けていた。
「砂沙美ちゃん?そこでなにしてるの?」
 縁側のガラス戸が開き、柾木天地が姿を見せた。
「あ、天地にいちゃん!」
 はじけるように振り返った砂沙美の顔に、満面の笑みが浮かぶ。
「あのね、砂沙美、りょうちゃんと一緒に雪を見てたの!りょうちゃんは寝ちゃったんだけど」
「そっか。でも外は寒いから、あったかくしてないと風邪ひいちゃうよ」
 言いながら、天地は自分が着ていたハンテンを脱いで砂沙美の肩にかけてやった。
「ありがとう、天地にいちゃん。えへへ...」
 照れたように頬を染めた砂沙美は、そのぬくもりを確かめるようにハンテンの上から自分の両肩をきゅっと抱きしめた。
「雪って花びらみたいに降ってくるんだね。砂沙美、春のお花見のときのことを思い出しちゃった」
 隣に座って一緒に雪を眺め始めた天地に、砂沙美が話しかける。天地がそっと窺うと、砂沙美はうっとりとした顔で空を見上げていた。
「砂沙美ちゃんは詩人さんだね」
 天地が砂沙美の横顔を見ながらそう言うと、その視線を感じてか、砂沙美の頬と耳が赤くなる。
「だって、きれいなんだもん」
 照れ半分、嬉しさ半分の砂沙美である。その砂沙美が何かを思いついて、ぱっと右手を上げた。
「白いものな〜んだ?砂沙美はね、雪!」
 砂沙美が始めたのは、テレビの夜のバラエティ番組で芸能人たちがやっているゲームのうちのひとつだった。あるカテゴリーに含まれるものの名前を参加者が順に答えていく単純なものだが、発想の柔軟性と語彙の豊富さが要求される。この番組は天地もよく見ているので知っていた。
「あのゲームだね。オレは、紙」
「たまご」
「シーツ」
「お豆腐」
「牛乳」
 最初のうちは二人ともぽんぽんと景気よく答えていくが、しばらくするとだんだんと答えるのに時間がかかるようになり、答え自体も怪しくなってくる。
「ん〜と、スーパーのお肉のパック!」
「え〜と、山芋の千切り」
 といった具合である。そしてさらに何度かの応酬があり、ついに砂沙美が答えにつまった。
「ん〜と、ん〜と...」
「砂沙美ちゃん、降参かい?」
 テレビ番組だと、時間切れでブザーが鳴っている場面だが、天地は砂沙美が自分の負けを認めるまで辛抱に待っている。砂沙美は焦りながらも上を向いて考え続け、そしてぱっと顔を輝かせた。
「あった!あのね、砂沙美のパンツ!」
「ええっ!?」
「えへへ。今日は天地にいちゃんからもらったパンツを履いてるんだよ」
 慌てる天地を見る砂沙美の頬はちょっと朱に染まっていた。
 1ヶ月ほど前、天地が砂沙美にパンツをプレゼントするということがあった。魎呼や阿重霞にバレると一大事になるところであったが、幸いにも事は秘密裏に運ばれ、砂沙美はお気に入りの下着を一枚増やし、天地は砂沙美の下着姿をたっぷり楽しむ(?)ことができたのだった。詳細は二人の秘密である。
「あ〜、天地にいちゃん信じてないでしょ!証拠見せてあげよっか?」
「ちょ、ちょっと、砂沙美ちゃん!」
 砂沙美が立ち上がって帯に手をかけたのを見て、天地は慌てて腰を浮かせた。そんな天地を見て砂沙美がくすっと笑う。
「ほんとに脱ぐわけないでしょ、お外なのに。天地にいちゃんのえっち!」
「え、いや、その...まいったなぁ」
 後ろ頭をぽりぽり掻く天地を見て、砂沙美はくすくす笑い続けている。
「ねえ、天地にいちゃんの番だよ」
「え?な、なにが?」
 動揺した天地はゲームをやっていたことなどすっかり忘れているようだ。けらけら笑っていた砂沙美はすぐにぷぅっと膨れっ面になって天地をにらみつけた。
「もぉ...白いものだよ。こんどは天地にいちゃんが答える番でしょ?」
「あ、そうだったね、ごめんごめん。え、えぇっと...」
 気が焦るばかりの天地にそれらしい答えなど出てくるはずもない。白いもの、白いもの、と考えるたびに頭に浮かんでくるのは、砂沙美の白い肌や白い下着、それに砂沙美の白く柔らかい指先で思わず漏らしてしまった自らの白い...
「いやいや、ちがうちがう!」
「天地にいちゃん、はやくぅ〜」
 考えこむ天地を急かす砂沙美の声さえ、今の天地にはなにか別のおねだりに聞こえてしまう。
「ああ、もう思いつかないや。オレの負けだよ、砂沙美ちゃん」
 ついに天地は降参した。砂沙美は両手をあげて喜ぶ。
「やった〜、砂沙美の勝ちぃ〜」
 雪はまだ降り続いている。天地も砂沙美も黙りこんで空をじっと見上げていた。砂沙美の手は無意識に魎皇鬼の背中を撫で続けている。
「天地にいちゃん...女の子の心って...」
「...え?」
 天地の応えが遅れたのは、砂沙美の声がいつもの元気のいいそれではなく、独り言でもつぶやくような静かな口調だったからだ。
「女の子の心って、この雪みたいなんだって」
 しんしんと雪が降り続ける中で、砂沙美の透明感のある声だけが響く。
「どういう意味だかわかる?天地にいちゃん」
 そう言って振り返る砂沙美のいつものいたずらっぽい表情でさえ、なにか神秘的で侵しがたいものに見え、天地は右手で何度も自分の目をこすった。
「えっと...冷たい、とかじゃないよね。ははは」
「うん。砂沙美もそうかな〜と思ったんだけどちがうんだって」
 砂沙美はふたたび顔を仰向けて降る雪を見上げた。
「こうやって手をのばしてつかまえようとするとね...」
 砂沙美の手の平が空に向かって差し伸ばされた。その健康的な血色を浮かべた指先に雪のひとひらがそっと触れ、すぐに溶けて消えてしまう。
「つかまえようとするとね...すぐに消えてしまうんだって」
 砂沙美は雪の触れた指先を自分の唇に当ててしばらく物思いに耽っている風だった。天地は隣に座っている砂沙美がすっと消えてしまいそうで、思わず伸ばしかけた手を途中で止めた。
「どうすればいいと思う?天地にいちゃん」
「...え?」
 気がつくと、砂沙美がはにかんだような表情で天地の顔を覗きこんでいた。天地は何を言われたのかわからず、呆けたような顔で砂沙美を見返した。
「え、じゃなくて。女の子の心のつかまえ方だよ」
「あ、そうか、そうだったね。ごめんごめん」
 とりあえず謝ってみたものの、天地にそんなものがわかるはずがない。以前はどうだったか知らないが、魎呼や阿重霞たちが柾木家に来てからは、女の子の方が積極的に天地に言い寄ってくるような毎日なのである。
「あのね、つかまえようって思っちゃだめなんだって」
 どう答えようかと天地が迷っていると、砂沙美の方が焦れて先に答えを言いはじめた。
「目を閉じてね...感じるんだよ」
 砂沙美は目を閉じて自分の体を抱きしめるようにしてみせた。
「ね、天地にいちゃんもやってみて?」
 ぱっと目を開けた砂沙美が天地の袖を引きながら言う。
「あ、うん...こうかい?」
「そう...砂沙美の心を感じるんだよ...」
 言われるままに目を瞑った天地の袖から、砂沙美の引く重みが消えた。そして一呼吸ほどの間を置いて、天地は自分の唇に柔らかい感触を覚えた。
「え...?」
 目を開けたとき、砂沙美はすでにパタパタと軽い足音をたてて居間の方に駆けてゆくところだった。
「砂沙美ちゃん...」
 一瞬だけのやわらかな感触。ほんのり冷たいその感覚は、まるでひとひらの雪が舞い落ちてすぐに消えてしまったような、そんな淡い印象だけを天地に残していた。
「女の子の心...か」
 天地はさっき砂沙美がやっていたことを真似て、空に向かって手の平を差し伸ばした。雪がふわふわと舞い落ちて指先で溶けてゆくのを、天地は目を細めながらずっと眺めていた。
「天地にいちゃ〜ん!お茶が入ったよ〜」
「ああ!今行くよ」
 天地はすぐに立ち上がって家の中に入っていった。誰もいなくなった縁側の外を、ただ雪だけが白く染めていった。


おしまい
藻枝笹峰さんによる後書き 

詩的なものを追求するあまり一番重要な「えっちぃ」さが
そっくり抜け落ちてしまいました(笑)
期待していたみなさんごめんなさい〜

TOMJINさんの作品

投稿作品のテーマ:魔法
タイトル:僕の魔法で

魔法。
それは、こころ。
それは、きもち。
それは、想い。
誰でも使えて、
誰もが使えるわけじゃない、
不思議な力。
必要なときには使えなくて、
大事なときにだけ使える、
気まぐれな、最後の力。
だから、愛しい、
君のために使いたい。
僕の、想いの力、きっと君に伝えたい。

魔法。
それは、心。
それは、気持ち。
それは、思い。
僕にも、魔法が使えるかな。
僕も、魔法を使ってみたいよ。
僕は、君のことを、こんなに思ってる。
僕は、君のことだけを、こんなに想ってる。
君の想いの力には、ぜんぜんかなわないかもしれない。
でも、
僕は、君を想ってる。

切なくて、悲しくて、そして、うれしくて、
僕は、君を想う。
僕の手は、君には永遠に届かない。
だから、
だからこそ、
僕は、君を想う。
そして、想いの力で、
君のために魔法を使うんだ。
そしたら、
君に逢えるかな。
逢いたいな。
逢いたいよ。
逢って、手をつないでほしいな。
いっしょにいたいな。
いっしょにいて!
いっしょに、遊ぼ!
ね、砂沙美ちゃん…………………………!

TOMJINさんによる後書き 

どうも。TOMJINです。
しがないモノ書きです。
テーマが決まってるものを書くということをあまりしたこと
がないので、結構困りました。
例によって叫びになっちゃってます。
ここまでするには、やはり、枕が必要でしたねえ。(^^
でも、魔法って、こういうものかな?っていうのが伝わると
うれしいですね。

あらだいさんの作品
投稿作品テーマ:雪
投稿作品テーマ:クリスマス
大意

また字数制限の関係で『あの娘』で逃げてます…。
雪で喜ぶ砂沙美ちゃんを見ていると
なんだか心が和むんだなあ。
大意

単なる願望です。
今年のクリスマスはこの様な出来事が起こればなっと。
投稿作品テーマ:魔法
大意

自分はあの笑顔に惹きつけられてしまった。
もうこれは不思議な力が働いているとしか考えられない!

パワーマンさんの作品

投稿作品のテーマ:魔法
タイトル:少女たちの虹色の国

2年前、ぼくはこの街にやってきた。
慣れない土地のせいか、気持ちが落ち着かない。
しかも、心にぽっかりと穴が開いていた。
そんなとき、目の前に二人の少女が現れた。

一人はよく笑う、鮮やかな水色の髪をした女の子、もう一人は
柔らかな黒髪にヘアバンドが似合う、ちょっぴりもじもじと
した感じの女の子だ。

彼女たちは、笑顔でぼくの手を引っ張り、どこかに連れて行こう
とする。そしていつの間にか初めて見る、虹色の国にいた。
そこには、辺り一面に綺麗な花が咲いていた。汚れなき世界、
希望あふれる瞬間、また限りない優しさにつつまれていた。
不思議な事があるものだ、彼女たちと一緒にいるだけで、心の中が
満たされていく、どんどん暖かくなっていく。

ふと我にかえると、ぼくは元の場所にいた。二人の少女の
姿ももうそこには無い。
あれは夢だったのか?いや、あれこそが彼女たちのつくった
魔法だったのだ。そして本当の魔法の正体は、どうやら彼女
たちのあの笑顔にあったようにも思える。ぼくはそのとき、
彼女たちにものの見事にやられたと思った。というよりは
救われたと言ったほうが正解なのかもしれない。

もう一度彼女たちに逢えるかどうかはわからない。でも、もし
逢えることがあればきっと言おう、自分の、本当の気持ちから
「ありがとう」って。

パワーマンさんによる後書き 

いやああぁ、しっかし、時間かけた割に、こんなのしか出来なくて、
スマンです。だいたい、「ぼく」ってガラかよっ。て自分でも思って
しまいます。ちなみに、「2年前、ぼくはこの街に〜」とは、そう、
転勤のことです。そのとき、ちょうどTVでサミーやってまして、それを
見て物の見事にハマッてしまったことをネタにしました。
でも、彼女たちがお互いの気持ちを大切にしてきた様に、私も、
彼女たちの気持ちを大切にしていきたいと思います。
今回の最大の反省点として、自己中心な内容になってしまったこと、
趣旨がちょっとズレてしまったこと。ここの点を踏まえつつ、今後みんなで
楽しめるモノが出来たらいいなと感じています。

唐須一二三さんの作品

 投稿作品のテーマ:クリスマス
タイトル:いちごと砂沙美ちゃん 

私、今、ケーキを作ってます。
だって、今日はクリスマスなんだもの。

今日はね、砂沙美ちゃんのおうちでクリスマスパーティーするの。
砂沙美ちゃんと、砂沙美ちゃんのパパさんとママさんと
美紗緒のパパとママと美紗緒、みんなでパーティーするの。
えへへ、こんな大勢でパーティーするなんて初めて。
美紗緒とってもうれしい…な。

最初ね、砂沙美ちゃんがケーキ作ることになってたの。
でも、「どうしても、私が作りたい」って言ったら
砂沙美ちゃんはちょっとびっくりしてたけど、
でも「うん、いいよ」って言ってくれたの。

だって、いつも砂沙美ちゃんに何かしてもらってばかりで…。
だから私も、砂沙美ちゃんに何かしてあげたかったから…。
美紗緒だって砂沙美ちゃんに喜んでもらいたかったから…。

だから…砂沙美ちゃんみたいに上手に出来ないけれど、
それでもね、ケーキ作ってるの。
砂沙美ちゃんにいっぱい喜んで欲しいからケーキ作ってるの。
生クリームいっぱい塗って、いちごをいっぱいのっけて、
それからちっちゃなもみの木と
チョコレートで出来たおうちをのっけて作ってるの。

早く出来あがらないかな。待ち遠しいな。
出来あがったらすぐに持っていきたい。
このケーキ見たら砂沙美ちゃんなんて言ってくれるかな。
喜んでくれるかな、喜んでくれるといいな。

今日はクリスマス。砂沙美ちゃんと一緒のクリスマス。
素敵なクリスマスになるといいな・・・。

唐須一二三さんによる後書き 

 ぢつは美紗緒ちゃんで書くのってこれが初めてだったりします。
 あちきの美紗緒ちゃんへの愛が足りないんでしょうか?
 なかなか喋ってくれなくて苦労しました。
(その割に出来上がりが・・・もっと精進せねば)

投稿作品テーマ:雪
投稿作品テーマ:雪
大意

雪の中ではしゃいでる砂沙美と美紗緒の姿は
無邪気な天使そのもの。
大意

温泉で美紗緒の姿を見た砂沙美は
美紗緒の事を・・・。

投稿作品のテーマ:クリスマス
    タイトル:Pure〜Sasami



みんなはサンタさんのこと信じてる?
砂沙美はサンタさんのこと信じてるよ。

クリスマスの朝、枕元においてあるプレゼントのことを
言ってるんじゃないの。
あれは天地兄ちゃんたちが夜中に
そっと置いてくれてるんだって事くらい砂沙美知ってるもん。

それとは別にね、サンタさんが夜中になると、
砂沙美のところに来てくれるんだ。
そしてとっても素敵なプレゼントをくれるの。
え?どんなプレゼントかって?
それはね・・・な・い・しょ。
う〜ん、ちょっとイジワルかな。
じゃあ、ヒントだけ・・・それはみんなを幸せに出来るもの。
ごめんね、だってほかの人に教えちゃうとね、
そのプレゼント消えてなくなっちゃうんだって。
だから、天地兄ちゃんたちにもないしょなんだ。

あ、そうそう、そのサンタさん言っていたよ。
ホントはみんなが小さい頃には
みんなのところにも行っていたんだって。
でも、みんな大きくなると私の事忘れちゃうんだって。
忘れた人のところには行けないんだって・・・
サンタさんちょっとさびしそうだったナ。
だからね、みんなにもサンタさんの事思い出して、
そして信じてほしいの。
そうすればね、サンタさん
みんなにも素敵なプレゼントくれると思うよ。

みんなにはどんなプレゼントが届くのかな?
ぜひ素敵なプレゼントが届きますように。
メリークリスマス!

                      砂沙美より

唐須一二三さんによる後書き 

うみゅ〜〜〜我ながらよーわからん(殴)
 いやあ、最初は砂沙美ちゃんが書いた詩
 というコンセプトだったハズなんですが、
 気がついたら砂沙美ちゃんからみんなへの
 クリスマスカードみたいな感じになっていました(^-^;)
 でも、砂沙美ちゃんにはいつまでもこういったメルヘン的な
 ものを信じる純粋さを持ち続けて欲しいですね。

えびすさんの作品
投稿作品テーマ:雪
投稿作品テーマ:雪
大意

「雪が降ると、寒さに苦手の魎呼さんはコタツでミカンを
食べていて、元気いっぱいの砂沙美ちゃんは、
寒さなんか気にしないで、珍しい雪
を見てはしゃぎ回っている。」
大意

「雪が降る頃、
母(阿知花)の命日を思い出して、天地が墓参りをする。」

TOMOちゃんの作品

投稿作品テーマ:魔法
タイトル:いつかきっと・・・

僕と君がはじめて出会った あの時
君は僕に魔法をかけた
目には見えない魔法・・・

ほんとは 君がかけたんじゃない
僕が魔法にかかったんだ
『恋』という名の魔法に

だけど 君はその事に気づいてくれない
僕が魔法にかかった事
それに 君が魔法をかけたのは 僕だけじゃない
君は僕の他にも たくさんの人たちに
魔法をかけた
『恋』という名の魔法を

だけど 僕がかかった魔法は他の誰よりも強い魔法
誰よりも僕は 君の事を愛している

僕には 人に魔法をかけられるような取り柄は何もない
だけど いつかきっと
今度は僕が
君に魔法をかけてみせる
そう 『恋』という名の魔法を・・・

TOMOちゃんによる後書き

はずかしいぃ〜やっぱりはずかしいですねぇ。
あっ、皆さんはわかっていると思いますが、『君』とは砂沙美ちゃんね。
いつもは『砂沙美ちゃん、愛してるよ!』と私のほうから叫んでますが、
今回はちょっとその逆をついてみました。
ほんと、私には何の取り柄もないですが、砂沙美ちゃんへの想いは
誰にも負けないつもりです。
そして、砂沙美ちゃんを振り向かせてみせる・・・と。
はずかしいぃ〜〜〜(^^;

DIN−GIRさんの作品

投稿作品のテーマ:雪
    タイトル:外つ国(とつくに)の少女

垣間見る星空の果てに
君の星を捜す


君の髪はリゲルの輝き
君の瞳はベテルギウスの煌(きら)めき
僕の心を魅きつける
愛くるしい外つ国の少女

君がもたらすのは青玉(サファイア)のやすらぎ
君が呼び起こすのは紅玉(ルビー)の情熱
僕の心に光をくれる
輝かしい外つ国の少女

君を想えば蒼穹(おおぞら)のように澄み
君を見れば火焔(ほのお)のように燃え上がる
僕の心を惑わせる
妖しい外つ国の少女

宙(そら)を見上げれば君が見える
目を瞑(つむ)れば君に逢える
凍てついた心を暖めてくれる
かけがえのない外つ国の少女


降りしきる雪の向こうに
君の幻影(まぼろし)を視た

DIN−GIRさんによる後書き 

樹雷の砂沙美ちゃんに捧げる詩です。
先日、私の地元では雪が降りました。
夜空を見上げると、雲間からオリオン座が見えたので、そこから着想を得ました。
リゲル、ベテルギウスはオリオン座の一等星で、それぞれ青白、赤の輝きを持っています。
それらで砂沙美ちゃんのシンボルカラーを象徴してみました。
あと、”外つ国”という言葉には、二重の意味を持たせてあります。
その他は、中学の時(もうかなり昔だなぁ)に国語で習った詩の技法を思い出しながら書いてみました。
もっと洗練された詩が書けるように精進したいと思います。

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